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岐阜県 西濃地域で捨てられた猫の里親探しや、野良猫のTNR活動をし、地域猫として育てていく活動をしている団体です。 猫の殺処分がゼロになるよう活動しています。
2013年03月07日 (木) | 編集 |
先日、ご相談のメールがはいりました。

瀕死の重症で倒れていた猫を保護し病院へ入院させて一命はとりとめたが、神経が損傷していた場合は歩行は難しいとの診断を受け、今後自分で世話も出来ないしどのように対処したらよいか?

このご相談受けた時、いつも胸の片隅にあり、ことあるごとに思いが甦る子がいます。


もう13年も前の出来事です。

毎日通る公園の片隅に四ヶ月くらいの一匹のきじとらが横たわっていました。

近づいてみると下半身が全く動かず前足だけで移動してきたのか身体中泥々に汚れていました。

考える間もなく思わず抱いて自宅に連れて帰り、まずお風呂場へ直行しました。

なんと化膿してぐちゃぐちゃになった傷口からはうじがいっぱい出てきて、おまけに身体中のみだらけです。

不自由な身体で飢餓状態の中一体何日さ迷っていたのか?

カリガリに痩せ細った身体をシャンプーしながら、

(ああ、この子と出会えて良かった。あのまま野たれ死んでしまうなんてあまりにも哀れで悲しすぎる。この世に生まれた甲斐がないじゃないか)と。


早速病院で傷の手当てやのみ、寄生虫の駆除等の治療を受けた後、先生から今後の見解を伺いました。

下半身が全く麻痺した状態だから歩行は無論、自力での排泄も無理だろうとのこと。

それから二軒の病院で受診しましたが、先生の診断は同様でした。

最後、一るの望みをかけて愛知県内のI動物病院で診断を仰ぎました。

主治医のK先生は何日も詰まったままの排泄物を長い棒状の物で20分以上もかけて掻き出してくださいました。

その間、優しく問いかけられました。

『Iさん、あなたが助けたいという気持ちはよくわかります。でも自力排泄できない手のかかる子を仕事もし、他にたく
さんの保護猫の世話をしながら看るのは無理ですよ。

あなた、倒れてしまいますよ。

僕が眠るように楽に送ってあげますから一度考えて下さい。』と。


私は当時、保護した子猫や先住猫猫合わせて十五匹位抱えていましたが安楽死など考えてもいませんでした。

まだ、食は細いながらも食べたい欲求のある子を、その手段に委ねることなど私の中では論外でした。

決心もつかぬまま点滴で栄養捕捉しながら数日間預かっていただくことをお願いして病院を後にしました。

それからが眠ることもできない苦悩の毎日でした。

この苦しみを聞いて欲しくてボランティア仲間等色々な人の意見を聞きました。

でも、最後に決断下すのは誰でもない自分です。

悩んで苦しみ抜いてやっと答えを出しました。

『あの子のご寿命ととことん付き合おう』と。


今日はお迎えに行こうと覚悟を決めた朝はすっきり晴々した気持ちでした。

ところが勤務先でのお昼過ぎた頃、病院から容態が芳しくないとの電話が入りました。

一時間半の道程をはやる気持ちを抑え(生きていて、待っていて)と祈る気持ちでただひたすら走りました。

でも待っていたのは小さな白い棺の中、お花の下で眠る芽以(メイ)ちゃんでした。

(生命の息吹きを感じる季節に生まれたであろうこの子に、命の神秘性を信じて私は秘かに名前をつけていました。)

小さな身体で精一杯頑張って、力尽きて逝ってしまった子に対してこの選択肢でよかったのか?

苦痛を長引かせただけではなかったのか?

でもあの時、芽似ちゃんに出会ったことの意味はやっぱり、例え僅かな時間でも生きたかったのではないかと思えるのです。

そして、介護の負担をかけたくなくて逝ってしまったでは?とも思えるのです。


誰かが言いました。

「幸せだったかどうかなんて猫に聞いてみなけりゃわからん」と。

あのまま自然淘汰でと見過ごせばよかったのか?

いいえ!私には絶対できません!

人間のエゴと自己満足の世界かもしれません。

今後もこんな事案に遭遇する度に葛藤しながら自身で決断しなければならないでしょうし、覚悟も要るでしょう。

命とはかくも重く尊いものですね。。。

GHCR 代表 I



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