ある日突然現れた
もっさもさの猫

シャーのご挨拶から
数日後には抱っこされるようになった
通称『モサ君』
しかし
お家の猫やお外にいるTNRの猫たちと
どうしても馴染むことが出来ず
やむなく里親探しをすることになりました
去勢手術の為に病院へ送り

数日後
預かりさんのお家へ着いたその日の深夜
大声で鳴いて鳴いて暴れ
鍵の掛かっていない扉を押し開けて
脱出
捕獲器をかけ
近所を探し回りましたが
姿も声も聞こえません
預かりさんは後悔しきりで
「預からなければよかった・・・」
―――・―――・―――
しかし、その頃モサ君は
預かりさんのお家から
おばあちゃんのお家を目指し
西へ西へ
―――・―――・―――
どこへ行ってしまったのか
初めて来た町、土地勘もなく
事故に遭っていないだろうか
おばあちゃんに何て言おう
―――・―――・―――
そんな皆の心配をよそに
モサくんはひたすらおばあちゃんの家を目指します
モサ君にとって
大好きなおばあちゃんとおじいちゃんが居る
そのお家は
やっと、やっと、や~っと見つけた
安住の地だったのかもしれない
だから、どんなことをしても
帰りたかったのです
―――・―――・―――
30年12月2日朝
「奇跡が起こりました。モサが帰ってきました。」
のおばあちゃんからのライン

夢?
目をこすりもう一度ラインを見る

写真を見ると確かにモサ君
「赤い首輪をしてるし
さくら耳カットしてあるし
モサに間違いない」
とおばあちゃん
涙が止まらない
そして探し回っていた時の事が走馬燈のように
頭を巡ります
「探しています」のポスターを貼って頂くため
いろんなところを回っていた時役場から
似た子がいる!
交通事故に遭って
保管してあるとの連絡を受けました
「モサや!」
顔はキジだけど、体はグレー
ウジがわきカラスにつつかれていたそう
変わり果てた姿にモサ君だと確信しました
でも、赤い首輪がないし、少し小さい・・・
信じたくない心がそう思わせるのか・・・
引き取り、綺麗にして火葬してもらった
「保護しなければ良かった」
あのまま田んぼの中で自由にいた方が良かった
猫を保護するといいながら
何をやっているんだろう
後悔とやりきれなさで
押しつぶされそうになりながら日々を過ごしてきた
おばあちゃんにモサ君が亡くなったことを告げた時
おばあちゃんは
私がモサを殺したんやね
あのままここで生きていけたのに
おじいちゃんは
誰も悪くないよ
かわいいモサの幸せを願って
みんながした事
天から与えられた
モサの寿命だから
そう言って二人で泣いていました
神戸から垂井までの10キロあまりの道のり
脱走して18日間
モサ君はどうやって帰ってきたのか?
体中にいっぱい付いたゴミを
大好きなばあちゃんの膝の上で
ひとつずつ取ってもらい
ご飯をいっぱいもらって
優しいじいちゃんとばあちゃんに撫でてもらい

「もうここに居ていいんだよ
何処にも行かなくていいんだよ」
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事故に遭ってしまった猫ちゃんも 供養してもらって良かったと思います。
どうやって 帰って行ったのか・・・とてもとても不思議で 猫の力を感じます。 ひたすら歩いて おばあちゃん家の景色を見た時 うれしかっただろうな 良かったね
モサくんが愛しくて愛しくてたまりません。
すごいね。偉いね。
なんとしても大好きな場所に帰りたかったんだね。
モサくんの強い強い思いと
優しいみんなの思いが奇跡を起こしたのですね。
猫は本当に不思議な力をもっていますね。
モサくん、ずっとずっと幸せに。祈っています。
そして亡くなっていた猫ちゃんのご冥福も祈ります。
もう痛くも苦しくもないからね。
どうか安らかに。