ご担当者 さま
こんにちは。HPを拝見し、メールさせていただきました、岐阜市内のSと申します。
突然のメールで恐縮ですが、捨てられてやせほそってしまったねこを救っていただけないかと…。
うちのビルの下の階の人が、飼っていたねこを放置して出て行ってしまいました。
もともと飼っていると言っても放置状態でおしっこなどの処理もしていず、ビルじゅうが悪臭被害にあっていた状態で、大家さんも困って出て行ってもらった状況です。
それが、信じられないことに4匹(たぶん)のねこを置いていってしまったんです。
ねこはやはりこのビルを離れられないのか、その人の部屋のベランダや屋根にいついています。ビルの下まで降りて近所のごみをあさったりもしています。
ただ、みるみる痩せてあばら状態なんです。1匹はとても弱っているようで、下にも降りて行けない様子です。
大家さんの話によると、最近1匹死んでいて保健所に来てもらったというのです。
ビルには他の住人もいるので、私が餌をあげるわけにもいかず、それでも見殺しにできないし、せつなくて泣けてきてしまって、ついに今朝はこっそり屋根に餌をまいてあげてしまいました。
大家さんはなす術がないと言っていて、捕獲もできないので保健所へも連れて行けないと話しています。
これではねこたちがかわいそうでなりません。これからどんどん寒くなってもきます。
それで思い切ってメールさせていただいた次第です。
なんとか力になってはいただけないでしょうか。
ねこたちは腹ペコ状態なので、もと住んでいた部屋にえさで呼び寄せれば捕獲できるのではないかと思うのですが。。。
突然のお願いで恐れ入りますが、お返事お待ちしています。
上記のメールが当会に送られてきたのは一ヶ月前。
とにかくこれ以上不幸な子を殖やさないようにしなくてはという思いと見棄てられた子達の健康状態が気になります。
会員と現場に着いたところアパートのオーナーと相談者が待機されていました。
アパートの周辺には、痩せこけた茶とらの成猫があちらこちらからお腹をすかして餌を貰える機を窺っています。
その数六匹。
聞いていた数の倍で全部の子の毛色が薄い濃いはあっても茶とら。
見間違えるのも無理のないこと。
五時間かけて四匹を捕獲。
その間、置き去りにした先のアパートの住民の部屋を家主の案内のもと見せてもらいました。
入った途端、呼吸することもできないほど猫特有の糞尿の強烈な臭いが部屋中充満していて、おそらく猫のトイレも設置していなかったのでしょう。
3LDKの部屋は業者にも修繕不可能と断られる程荒れ放題。
周辺の住民からの悪臭への苦情と家賃滞納で強制退去の結末が命の置き去りという悲惨な状況を作ってしまった50代の女性に対して許しがたい思いです。
そして、現場に行って分かった真相がありました。
既に二匹は餓死していたそうです。
どんなにかひもじかったことでしょう?
辛かったでしょう?
それを聞いた時は言葉がありませんでした。
今でも想いを馳せる度、涙が溢れます。
周辺の住民や道行く人達は事の真相は分かっていたようで
「餓死しとったそうやなー」と声をかけていきます。
でも「可哀想やったなー」と誰一人慈悲の心を口にする人はいません。
「餌やるな!やるな!」の大合唱の前で一粒の餌もあたらなかった子が力尽きたのです。
ごみ置き場を荒らしてお腹を少しは満たしていた子もいたでしょう?
非情な元飼い主の部屋の前ではいつもねこたちが餌を求めてたむろしていたようです。
東北大震災では人の手が届かない場所で多くの動物たちが餓死していったことでしょう?
しかし、今回の件は事情を周知している住民の中での餓死です。
誰もが日に日に痩せ細っていく哀れな姿を目の前にしていても、見て見ぬふりができる心情が私には理解ができません。
もちろん一番の責任を問われるべきは元飼い主です。
今回の問題には当然行政が相談に応じるべき案件であるのに、私達に助けを求めてこなければならないほど日本の動物行政が貧しくお粗末であることが最悪の結果を招いたことは否めません。
私達が出動しなかったら残る六匹は恐らく全滅し、自然死、又は自然淘汰という都合勝手のいい解釈で片付けられ住民は安堵していたでしょう。
目の前の餓死する状況下にいる猫の命に対して無視することができる人々に愛護の心を持たない貧しさを淋しさを感じたのは私だけではないと思いますが?
又、後日救出後の悲しい辛い結果をお話ししたいと思います。
GHCR 代表 I
里親さん希望の方の連絡先
gifuhappycatsrights@gmail.com
Gifu Happy Cats Rights 岐阜ねこを救う会 ホームページに戻る
http://www.gifuhappycats.com/
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一人一人が出来ることを。知恵を。少しの勇気と優しさを。法を。
無くなっていい命なんてないのだから。
今回の件、物言えぬ小さな命に対して、みんな何でもう少し優しくなれないの?と本当に悲しくなりました。
この地球は人間が支配し、人間に不都合なものは全部排除したがります。
ちょこっとの優しさ、妥協、許容があれば世の中が穏やかに循環していきますのにね。
猫の知能は人間にしたら2歳から3歳と言われますよね。
人間のそんな小さな子供に一体なにができるでしょう。
その現実を見て見ぬふりをしていた人々・・・。
怒りの感情を抑えることはできません。
辛いことですね。
周りに起こっている人あるいは動物の痛みを
自分のことのように思える人が少しでも
増えることを願いたいです。